
現代のサブマリーナのデザインの礎となる第4世代と呼ばれる、
Ref.5512で初めてリューズガードがサブマリーナに搭載されます。
パネライのようなあからさまなリューズガードではないですが(あれはあれで大好きだ)、
リューズをサイドからぶつけた時に守ってくれる保護的な役割。
第1世代と呼ばれる、Ref.6200 / Ref6204 / Ref.6205
第2世代の Ref.6536 / Ref.6536-1 / Ref.6538
第3世代 Ref.5508 / Ref.5510
とこれだけのサブマリーナが過去には存在するわけですが、
Ref.5512から始まったリューズガードで大きく操作しやすかった前の印象はがらりと変わった。
こんな感じでリューズの周りがちょこっとピコッと出ています。
このリューズガードは製造年によって形状が微妙に違うので年代や希少性を見極めるポイントにもなります。
サブマリーナ Ref.5512の価格を見る
画像は第4世代のサブロウRef.5512の初期型に搭載されていたムーブメントCal.1530。
Ref.5512は1959年から1977年まで販売されたロングセラーモデルで、
当初は数年ほどノンクロノメータームーブメントCal.1530を搭載していたが、次第にクロノメーター認定のCal.1560、Cal.1570へと進化していきました。
因みにこのローターの形状が蝶みたいないのでバタフライローターと呼ばれています。
ここで希少性について少々。
この文字盤6字位置に表記してある、
200m = 660ft
SUBMARINER
の2行。
ここにはクロノメーター認定の文字はありません。
ということは初期型のノンクロノメータームーブメントCal.1530搭載の珍しい貴重なタイプで人気も高い。
そしてこっちの4行タイプ。
200m = 660ft
SUBMARINER
SUPERLATIVE CHRONOMETER
OFFICIALLY CERTIFIED
の表記が。
これはクロノメーター認定のムーブメントですよー!
と教えてくれているのでCal.1560かCal.1570を搭載しているモデルということになります。
またリューズの形状によって希少価値が大きく変わったりもします。
初期頃に販売されていたリューズガードの形状にSCGとよばれる、横から見ると四角い形状のものがあります。
SCG(スクエアクラウンガード)と呼ばれるタイプで非常に珍しい。
もう一つEB(イーグルビーク)と呼ばれるワシくちばしの形状に似た形状のリューズガードが存在し、
これもスクエアクラウンガードと同様、短命に終わっている。
これらのリューズガードどちらかを持ったRef.5512は1000万円を超える値が付くとも言われています。
と、
これは第4世代のサブマリーナを判断する基準の一部でしかないのですが、
覚えておいて損はないはず。
その他にはミニッツマーカーの縁の有無や、m表示とft表示どちらが先かなどなど、
数えればきりがないほど組み合わせが存在し、きりがないw
しかし違いなどをいろいろ知ってマニアになっていくのも楽しい過程であります。
ではまたw
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これだけアンティーク感があってサブマリーナの4桁リファレンスモデルだと神々しいw
新型よりもこっちの方をしていたい。
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