
結論から言うと、金属アレルギー、メタルアレルギーの人におすすめするのはロレックスの新型サブマリーナ、
『Ref.116610LN』
ということになっちゃいます。
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なぜか?
スイスの時計業界では316Lは常識。
これはステンレス素材のことで、一般的に錆びにくく1ランク上のステンレスということになります。
キッチンのシンクなどに使われている一般的なものとは比較にはなりません。
もう一つ上のランクのステンレスとして904Lという宇宙産業や化学産業などに利用される分野だ。
あえてこの加工の難しい素材に立ち向かったロレックス。
旅はまだ終わらないw
プロジェクトXじゃありませんが、僕の頭の中にはあの音楽が流れている。
懐かしい音楽のおかげでロレックスと堅牢な904Lステンレスが加工されまいと頑張っている姿が目に浮かぶ。
つまらないことはさておき、このNASAなども利用する工業用のマテリアルともいえる高価な素材。
316Lは医療などに使われるクロムの含有量が18%と、多いのが特徴。
904Lのクロムの含有量は20%を超えている。
クロムは耐蝕性、耐金属アレルギー性に優れた、しかも硬い高級素材として有名だ。
そして316Lに比べおよそ30%も減らされた鉄分の量。
マンガンの量も大幅にカットされている。
いいことづくめの904Lステンレススチールですが、加工が難しいのでロレックスの腕時計はステンレスでも価格が上がってしまうのです。
サブマリーナを例にとってみると。。
Ref.1680、Ref.16800まではまだ316Lが利用されている。
その後に登場した、Ref.168000から904Lが使われていますがその後に登場した、Ref.16610やRef.116610LNでは微妙にですが成分の含有比率が変わっています。
例えばクロムはほぼ横ばいですが、マンガンの含有量がほぼ半分に減っている。
モリブデンの含有量も増える傾向にあり、含有成分のことでも、ロレックスは日々戦っている。
うむ、新型はやっぱり輝きが違う。
ロレックスって心なしかちょっと輝き方が他とは違うと思いませんか?
素材や鍛造かによって微妙にですが変化があるのかもしれない。
それで、ここまではまずケースの話。
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今度はブレスの方。
こっちの素材もだいたいケースと一緒なんですが微妙に違う。
硫黄や銅が微妙に追加されている。
何と言っても驚きなのが、ブレスの方では、904Lの利用は『Ref.116610LN』の世代になってからだということ。
つまり、結論を言うとブレスもケースも904Lになったのはこの黒ベゼルの『Ref.116610LN』からで、
金属アレルギーにもっとも適しているのは最新のサブマリーナということになります。
とまあこんな感じで比較してみると、同じ904Lでも世代によって多少ばらつきが多いことがわかります。
実際ニッケルの含有量は316Lと比べ倍ほどに増えている。
これは腐食と酸化に対する耐性を強化するもので、904Lが904Lたるゆえんでもあります。
簡単に言うと、
増えたもの
- クロム
- ニッケル
- 銅
- モリブデン
減ったもの
- マンガン
- 鉄分
とこんな感じで増やしたり減らしたりと素材だけでも相当な作業だ。
プロジェクトXじゃないが、本当にロレックスの旅は終わりそうにないw
確かにロレックスの時計作りの姿勢は目を見張るものがあり、時計のあるべき姿、行くべき道を照らす星のような存在だ。
え?しつこい?
すんませんw
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