
時代はチタンの時計を受け入れ始めたように思います。
各社からは当然ステンレスの腕時計をメインに、
セラミック、カーボン、チタンと、
あの手この手でバリエーションを増やして来たわけですが、
タグホイヤーもブラックPVD加工をしたチタングレード2製のモデルを登場させ話題を呼びました。
話題を呼んだのは、ムーブメントがCal.16の10周年モデルだったからなのですが、
僕はこの、グレード2チタンの方に興味があるわけです。
グレード2チタンとは、チタンの種類というか、純度のこと。
チタン製のケースには2種類あって、グレード2とグレード5。
グレード5の方はチタンにバナジウム4%とアルミニウム6%を混ぜた合金で強度は上がるが純度は下がります。
一方グレード2は純チタン。
少々柔らかいのが難点ですが、金属アレルギーにはこっちのほうが優れている。
この43mmのケースから放たたれる黒い高級感のある雰囲気はタグホイヤーならではの物。
チタン製のケースを使いセラミックのベゼルを搭載し、ベージュのタキメーターで化粧している。
レザーストラップはヌバック調のものをつや出しした感じでビンテージ感のある雰囲気だ。
立体的なインデックスがたまらんぜぇ。
ベージュインデックスがアンティーク感を出しています。
クロノグラフにデイデイトが追加されたキャリバー16を搭載。
100m防水と十分なスペック。
Cal.16誕生10周年の話題作というのもうなずけるカッコよさ。
因みにパワーリザーブは42時間、というのもキャリバー16はETA7750をモディファイしたモデルなのです。
安定したムーブメントで信頼度がある。
僕が持っていたIWCのポルトギーゼもETA7750ベースですが、日差も3秒くらいしかなかった。
image by www.escapementmagazine.com
この表面加工がたまらなくかっこいい。
目の細かいちょっとだけざらざらした感が見て取れる。
材質の全く違うセラミックのベゼルとのこのトラストもよい。
こういった異素材のフュージョンは時計界でメインストリームになっていますが、
これは大歓迎。
どんどん良い物を混ぜて作ってもらいたい。
image by housekihiroba.jp
黒でイメージしたという美しいCal.16。
このベゼルの輝き!
純チタンケースを使っているので肌に優しい。
そして硬いセラミックでそれを守っている感じ。
ナイスな組み合わせだ。