
僕はこの時計ほど感動した時計はあまりない。
ミニッツリピーターですら驚いた僕ですが、
まさか腕時計から音楽が聞こえようとはびっくりだ。
そう、ブレゲの時計には機械式で音楽が鳴る時計が存在する。
この曲はご存知の方もおられると思うが、
バッハの『バディヌリー』という曲。
クラシック レヴェイユ ミュージカル Ref.7800BR
文字盤中心のディスクが回転することによって音楽を奏でている。
そう、オルゴールだ。
このバッハのモデルが7800BR(レッドゴールド製ケース)で実はもう一つ存在する。
こっちのモデルは7800BA(イエローゴールド製ケース)で、流れるメロディは、
ジョアキーノ・ロッシーニの『泥棒かささぎ』だ。
クラシック レヴェイユ ミュージカル Ref.7800BA
こんな感じできれいなメロディが流れる。
子供や孫に聞かせてやりたい仕掛けだ。
僕はこういうからくりものが大好きだ。
音楽の美しさもさることながら、やっぱりブレゲは時計自身が美しい。
18世紀に設立されたブレゲはコンプリケーションの中心的ブランドで、そもそも機械時計の礎である自動巻きを開発したのは、
天才時計師ブレゲだ。
18世紀の時計がタイムスリップしたかのようなデザインはドレスウォッチ好きを虜にしている。
僕はこの手の時計のデザインが何よりも好きで、古典的なデザインに目がない。
文字盤を見てもらうと、見えるのがブレゲ独特の針。
棒の先の方に輪っかが付いている。
こういうのをブレゲ針というらしい。
そして綺麗な模様が彫られている文字盤上の回転するディスク。
ディスクの下はオルゴールになっている。
仕組みはざっとこんな感じ。
このクラシックレヴェイユ、実はこう見えてすごく大きい。
直径48mm、厚さ16.3mmとダイバーズウォッチ並みにでかい。
多分オルゴールの曲の長さの関係だと思うのですが、その辺は詳しくはわからない。
Cal.777Mを積んだパワーリザーブは45時間から55時間と開きがあるのもオルゴールの動力を使ったり使わなかったりということだろう。
時計のケース側面やリューズには音符のマークが描かれている。
なかなか洒落た計らい。
何度でも聞き入ってしまうきれいな音色にやられてしまいそうだ。
ブレゲの目と耳で味わう腕時計は人を幸せにしてくれる1本だ。