
スピードマスターにはスヌーピーがインダイヤルに収まったモデルが存在する。
スヌーピーアワードと呼ばれるモデルで、
スヌーピーアワードがNASAから贈られたことに由来する。
スヌーピーアワードとはアポロ11号の月面着陸に成功する前にさかのぼるが、
NASAでは3人が死傷する事故があった。
NASAは同じ過ちを繰り返さない為にも人間の不注意やミスを監視する番犬としてスヌーピーを選んだ。
以来、宇宙開発計画や有人宇宙飛行ミッションに貢献した人々、企業にスヌーピーアワードを送っている。
1970年のアポロ13号のミッションでは酸素タンクの爆発によりミッションを遂行できないばかりか、
地球への帰還すら難しかった。
地球に帰還するには大気圏突入時に姿勢を保つため、逆噴射をする必要があった。
その時間14秒。
計器類が壊れていたため使えるのはオメガのスピードマスターのみだった。
3人の宇宙飛行士の生還に大いに貢献したということでオメガがそのスヌーピーアワードを受賞したわけだが、
それを記念して登場したのが
『スピードマスタープロフェッショナル スヌーピーアワード リミテッドエディション Ref.3578.51』
2003年モデルの限定5441本。
アポロ13号の総活動時間が142時間54分41秒だったことから5441本限定で発売された。
スピードマスター アポロ13号 スヌーピーアワード 1970本限定 Ref.311.32.42.30.04.003
スヌーピーアワードにはもう一つモデルが存在する。
2003年に登場したモデルは先ほど述べたばかりだが、
今回のはスヌーピーアワード受賞45周年記念を祝した1本。
デザインはスピマスなのであまり変化は無いが、
9時位置のインダイヤルのスヌーピーのデザインが違う。
実は時計の裏蓋もデザインが違ったりする。
3578.51 2003年モデル
311.32.42.30.04.003 2015年モデル
なんだか立体感も違う。
2003年モデルは5441本限定だったのに対し、
2015年モデルは約1/3の1970本。
出回っている数がだいぶ少ないのだ。
どちらもスヌーピーが可愛いので結構愛らしい。
スヌーピーのような可愛らしい番犬に見張られていると余計シャキッとしてしまいそうな、
そんな厳しくもあり可愛いくもある時計。