
リシュモングループというのを聞いたことがありますか?
リシュモングループとは、
そう、グループの名前。
スイスの時計メーカーが所属するグループのこと。
実は1970年代のクオーツショック以来スイスの機械時計メーカーはいくつも潰れていった。
潰れなかったにしてもどこかの傘下になって生き残っているブランドがあったり、
2世紀近く休眠していたブランドがあったりと、
機械時計メーカーは惨憺たる状況に追い込まれた。
タグホイヤーですら昔はホイヤー社だった。
タググループの傘下に入り、
名前をタグホイヤーと変えるまでは単独で時計作りをしていた。
オータビアやモナコなんて名作だ。
実際現在では単独で時計メーカーを存続させているのは、
スイスメーカーでいうと、
くらい。
他は全部どこかのグループに属している。
今日はそのグループの一つである、
リシュモングループについて少々。
リシュモングループは1988年から続く割とベンチャーな企業で、
宝飾品・時計、筆記具、服飾の4つの部門からなる。
ルイヴィトンなどで有名なLVMHを筆頭にケリング、リシュモンと、
ラグジュアリーブランド市場では3番目に大きなグループとなっている。
2007年にはラルフローレンと合弁会社を設立させ、
ラルフローレンのジュエリー、時計部門も傘下に収めている。
時計ブランドでは以下の企業がリシュモングループの傘下になっている。
- IWC
- ジャガー・ルクルト
- A.ランゲ&ゾーネ
- オフィチーネ・パネライ
- ピアジェ
- ロジェ・デュブイ
- ヴァシュロン・コンスタンタン
- ヴァンクリーフ&アーペル
- ボーム&メルシエ
- カルティエ
- ラルフ・ローレン(ジュエリー、時計部門)
- モンブラン
超が付く名門時計メーカーが多い。
単独では生き残れなかったのかどうなのかは定かではないが、
これだけ有名な時計ブランドが実は1グループの傘下になっているのはちょっと驚きだ。
僕も最初は驚いた。
ただ、同じグループにいるとはいえブランドの哲学はブランドごとに継承されている点では嬉しい。
IWCやランゲ&ゾーネ、ジャガールクルトなどの名門が存続できたのもリシュモンのおかげかもしれない。
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