
3大時計ブランドといえば、
パテックフィリップ、
オーデマピゲ、
ヴァシュロンコンスタンタン。
書き出しがとても月並みですが、
今日はその中の1本。
僕が3大時計メーカーでは2番目に好きなオーデマピゲ。
しかも僕が大好きな、
ロイヤルオーク。
この普通の時計にはない感じのスタイルが本当に大好き。
8角形、ラグとケースが一体、
紛れもなくジェラルドジェンタのデザイン。
天才と言わざるを得ない。
最初はあまりぱっとしないんですよね。
そういうデザインって。
見た瞬間ググっと来る人はやはりセンスがいいのかな?
僕は見るたびに惹き込まれていったタイプでして。
今日はこれ、
ロイヤルオーク・エクストラシン・15202OR.OO.1240OR.01
これは1972年に生まれた初代ロイヤルオークの復刻版。
再現したモデルというべきか。
とにかくベースは初代のモデル。
1970年代当時は、
高級時計は薄型かコンプリケーションかという2つの流れが出来ていた時に、
オーデマピゲはあえてスポーツスタイルの8角形時計に高級時計並みの精密さ、
緻密さを持たせたロイヤルオークを誕生させ、
今日まで富裕層を中心に非常に高い人気を誇る。
コンプリケーションと呼ばれる複雑機構が搭載された時計というのは現代でもやはり高級時計の一つの指標になっている。
高い技術力と単純に複数の複雑機構が入っているので高いというので付加価値がつけられる。
一方薄型の凄いところは、
高い精度と薄さを融合しているというこで、
コピーがされにくいという点。
シースルーバックにはそういう意味もある。
デザイン的要素が大きいかもしれないが、
薄型時計で、ムーブメントが覗けたらこれほどコピーしにくいことは無い。
複雑時計もコピーという点では確かに良い。
あんなすごいものを機械式で偽物を作れるくらいなら最初っからブランドを立ち上げたほうが良い。
そっくりなムーブメントが出来たとしてもコストがかかりすぎて売れなくなってしまう。
そういう面で複雑機構が付いた時計もコピーされにくい。
ロレックスのスカイドゥエラーはコピー単価が3000ドルくらいするらしいw
30万円以上だ。
ただロレックスのコピーが多いのもやはり裏蓋を隠しているという点がある。
あれはやはりシースルーバックを増やしてコピー防止をした方が良いと僕は思っている。
このゴールドは18Kピンクゴールドでとても綺麗な色合いを見せている。
最初はレッドゴールドかなと思ったのですが、
どうやらピンクゴールドらしい。
ケースサイズも8.1mmと当時の時代の流れを汲むような薄さ。
エクストラシンと呼ばれるモデル名の所以だ。
39mmのケースサイズで現代の時計にしてはちょっとだけ小ぶり。
そこが良い。
文字盤のタペストリー柄も一つの区画が小さく、
より手の込んだモザイク画のようで美しい。
文字盤のタペストリー模様。
この模様を持っている時計はおそらくオーデマピゲだけかな?
あまり見ない。
カッコよすぎる。
こういう角度で見るとよく分かるのですが、
このモデルはケースやブレスレットにヘアラインとポリッシュを使い分けていて、
表面にヘアライン、
サイドなどの法面などはポリッシュ仕上げでとぅるとぅるになっている。
この仕上げの違いが時計の奥行きを産む。
ロレックスの鏡面仕上げしたブレスレットもそういう感じ。
僕はこういう立体感のある作りや、
タペストリー文字盤のような細かいところに手がかかっている時計が大好きだ。
高級な時計ほど隅々まで仕上げがしてある。
このエクストラシンは自動巻きムーブメントCal.2121を搭載している。
薄型時計なので当然ムーブメントも薄型。
ゴールドのローターがまぶしい自動巻き。
このローター面白い形をしているが、
なにせムーブメントが薄型なのでローターを厚くできない。
巻き上げ効率を上げるためにもケース内いっぱいに幅をとったローターの内側をくり抜いて、
遠心力をよく効きやすくしている。
パワーリザーブは40時間と短いながらも、
デザインや高級度、
装着感や外観での手の込み具合を考えたら相当購買欲の沸いてくる1本。
とくにタペストリー文字盤にやられた人も多いのではないでしょうか。