
通常、腕時計素材はステンレスで作られています。
機械式腕時計を生産するメーカーが使用するのはステンレスでも316Lステンレスなどの錆びにくい腐食しにくい医療用メスに使用される高価なステンレス。
少々高額でもずっと使っていくものですから汗などで錆びていては話になりません。
ロレックスにおいては、さらにすごい904Lステンレスを使用しています。
最近ではジラールペルゴも904Lステンレスを使用し始めたみたいです。
ではなぜステンレスがいいのか?
それはシルバーが一番受け入れられやすい色で、硬度も高く、そして腐食しにくい、そして価格も抑えられている点。
要は実用性が一番高いのがステンレスなんですが、上の条件で行けば、硬質で高額すぎなければオッケーということになります。
ですから、最近ではステンレスの代わりにチタンやセラミックなどが時計素材に使用されるようになりました。
硬派なロレックスはステンレスかゴールド、稀にプラチナを使用した腕時計のみを販売しますが、他社ではその他にセラミックやチタン、もしくは新素材などをジャンジャン起用しています。
ウブロもそう。
素材に関しては一枚も二枚も上手なウブロは、異素材を組み合わせるという発想をどこよりも先に実現していました。
今でこそ珍しくないステンレスとセラミックのコンビネーションや、カーボンとチタンの組み合わせ、セラミックとゴールド、などなどいろいろな素材を1本の腕時計に使用して話題を集めていますが、今日はウブロが放つカーボン製の腕時計についてお話ししたいと思います。
ビッグバン カーボン Ref.301.QX.1724.RX
さきほどお話しした異素材を融合することで爆発的人気を得たビッグバンの1本。
カーボン素材でケースが出来上がっているんですが、なんといっても軽い。
44ミリの大きなケースはウブロの特徴でもありますが、それに似合わず軽いボディが実現しているのはレーシングなどでも使用されるカーボン素材のおかげ。
規則正しく模様を刻むカーボンは最近の流行素材にもなっています。
素材が流行するということもこれまでにはなかった現象。
1979年に出たブランドですが影響力は1世紀、2世紀前から存在する時計メーカー並みです。
このカッコいい腕時計なんですが、有名人も愛用するほど。
僕らが見ていてもかっこいいと思えるこの繊細なデザインの1本は元サッカー選手のペレや小野伸二さんが愛用していることでも知られています。
シースルーの裏蓋から覗くムーブメントはPVD加工でこれまた黒くなっています。